2024年09月15日
第115回『法楽寺わらく読書会』森信三氏の教え「終身教授録」を読んで感じること・・・@大阪市法楽寺
9月13日の第115回『法楽寺わらく読書会』は、いつもの法楽寺くすのき文庫にて行うことができました。
『修身教授録』の第2部・第37講『ペスタロッチー』を8名(冥界よりご参加の方々を含む)で輪読し、感想を共有しました。
今日は四時半から私共同志のものが南田辺小学校に集まって、一夕この「人類教育の父」とも言うべき偉人について偲ぶこととなっています。
孤児貧児のために、その全生涯をささげた、この西方の「教聖」に学ぶべきものが少なくないと思うわけです。
ペスタロッチー研究に当たって大事なことは、何よりもまずその伝記から入るということでしょう。
そうして最初にまず注意すべき点は、ペスタロッチーが小さい時から、非常に純情な人であったということであり、
またある意味では非常な熱情家、さらには激情家とさえ言える面があったということです。
真に力ある生きた思想というものは、偉大なる情熱が、しだいに澄みゆくところに生まれるものであって、
すべて偉大な人物は、その巨大な情熱が生涯たぎりつづけた人と言っても良いでしょう。
諸君!! 国家建立の真の基盤を形成する国民教育に従事する諸君は、その若き日において、まずペスタロッチーの偉大な情熱に触れることによって、教育者としての魂の洗礼を受けられることが大切だと思うのです。
このような森信三先生の言葉に対して、
「森信三先生は、様々な紆余曲折があった自らの人生と、ペスタロッチーの波瀾万丈の人生を重ね合わせて、その情熱を伝えようとしていたと思う。」
「私も教師をしていたが、学生に常に伝えていたのは、広い視野と情熱を持ちなさいということだった。ペスタロッチーの情熱、激情の精神と通じるものがある。」
「ほとばしる情熱が、偉大な仕事を生み出したのだと感じた。53歳までの苦労が、その後の人生に生かされたのだと思う。」
などといった意見が出されていました。
続いて、全一学ノートW章『生命の相即』のうち、「人間存在の驚異」「根源物質」のミニ輪読会を行いました。
われわれ人間存在こそは地上最大の驚異である。
そもそも物質から生命に転化し、さらにそこから意識をも発生せしめるゆえんを考えるとき、
これ私がかかる根源を、時には「根源物質」と名づけるゆえんである。
宇宙の根源力たるこの「根源物質」は、大自然の内包する「創造的意志」というにふさわしく、
かくして「根源物質」と神概念とは、根本的には同一物に対する観点の相違と言ってもよいであろう。
そこでは神はいわばこの大宇宙に内在する一切理法の絶対的統一といってよく、
かの仏教における真如・法身等の立場は、ある意味ではこれに近いとも言えるであろう。
次回開催は、以下の通りです。
⚫︎日時:令和6年10月25日(金)14:30〜16:30
⚫︎場所:法楽寺くすのき文庫
⚫︎内容:「修身教授録」第2部・第38講「置土産」輪読会 「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
⚫︎参加費:1.000円
※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
пF090−4975−4000(後藤)