「自然との共存」
人間と自然との調和の大切さを聞くことも
そしてお伝えさせていただくこともあります。
大阪の都会で生活をしているので
自然と触れる山に出かける、
口にする水も、湧き出る山水を求めて
1ヶ月ごとに汲みに行きます。
昨日も車で自然の中に身をおき一日を過ごしました。


葉桜も美しく、
移ろいゆく自然を全身で味わっていました。
夜は、旬の筍鍋をいただき幸せを感じていました。
文明が行き過ぎた日本に、
自然のありがたさを深く味わう時間です。
そして・・・
昨夜NHKテレビで、北海道の北部の自然厳しい知床で
老漁師をされているドキュメントをみました。
ヒグマと共存する84歳の男性、
まるで、熊と話をするかのようです。
300キロあるヒグマが近づくと
「こらっ!くるな」と
力強く腹の底から叱ると、向こうへ行くのです。
叱るというより、想いを伝える
その想いの深さに熊も呼応しているかのようでした。
猟銃を使いたくない男性の気持ちに
愛の深さも感じました。
生態系の乱れから
食料に困り、
痩せ細るヒグマを観て悲しそうな漁師さんの姿
でも餌を与えない。
理由は・・・
餌を与えると、
与えてくれる人間に襲いかかるようになるようです。
共存の根底には
人間と、ヒグマの自立した姿
尊重している姿を見ました。
餌を食べてヒグマが丸々太る冬眠前の姿に目頭を暑くした漁師。
「よかった」と
ヒグマと自分に境界線がないほどの深い愛が伝わってきます。
「こらっ、くるな」と
短い言葉の奥に
漁師の深い想いは、
自然の共存のエネルギーが集まっていて
熊たちは、それを感じているようでした。
声の響きの力は
自然界に届き
共存の力にまで影響しているんだな
自論での想いですが
感動した一日となりました。