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12月23日の第94回『法楽寺わらく読書会』は、雪の舞う大変寒い中での開催でしたが、いつもの法楽寺くすのき文庫にて行うことができました。『修身教授録』の第2部・第17講『質問』を5名で輪読し、感想を共有しました。
「野口英世」(岩波書店)を読んだ人、ちょっと手を挙げてごらんなさい。
この本を読むと、偉業をなしとげるような人は、どういう風格を持っているかということがよく分かりますね。
第一は、自分のやりたいことはすぐにやる。
もう一つは、夢中になるということです。
それからもう一つは、最後までやり抜くということです。
質問
ある日蓮宗の人で、つねに外の宗派のことを悪く言っていますが、悪口を言ってもよいのでしょうか。
答
一つをとって他を捨てさせるために、時には他宗を譏る場合もあるのでしょう。
私も、この「教えと教えの衝突」という問題では、ずいぶん長い間苦しみましたが、結局は唯一の真理を、色々の角度から捉えたものだということが分かったのです。
宗教は学校の教科とは違って、どれか一つに徹するれば、それでよいのです。
このような森信三先生の言葉に対して、
「夢中になってやり抜くこと、私もそう心掛けている。また、難しい質問に答えることは、自分自身の学びになると考える。」
「現代においては、人間に風格というものを感じることが少なく、残念だ。また、宗教に関する問答では、他宗の門に学ぶ人々の思いを想像せよとの教えと受けとった。」
「宗派に関する論争については、「全体の中の自分」という客観的な視点が必要だと感じた。原理主義的にならず、それぞれの宗派に良いところを見い出したい。」
「野口英世のエピソードから、師である北里柴三郎、支援者の福沢諭吉のことを連想した。先日小学生から、なぜ明治期に偉い人々がたくさん出たのかと質問され、深く考えさせられた。」
などといった意見が出されていました。
続いて、全一学ノート[章『人倫的自覚と実践』のうち、「国家の倫理」「人生の意義」のミニ輪読会を行いました。
超巨大数の人命の殺戮をあえてする戦争こそは、まさにこの地上における最大最深の罪悪というべきであろう。
何よりまず「戦争」という人類最大最深の罪悪性よりの離脱から、その第一歩を踏み出すべきである。
人生の意義については、
(1)自己が天より享けて生まれた天分を、できるだけ発揮実現すると共に、
(2)多少なりとも他人のために尽し、社会のためにも尽せるとしたら、
人間としてこの世に生を享けた甲斐はあるといえるであろう。
「人生二度なし」という真理は、「念々死を覚悟して初めて真の生となる」の一語に究極するともいえるであろう。
次回開催は、以下の通りです。
日時:令和5年1月27日(金)13:00〜15:00
場所:珈琲専科 りあん
内容:「修身教授録」第2部・第18講「忍耐」輪読会
「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
参加費:1.000円
※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
пF090−4975−4000(後藤)
※ただし、コロナ感染状況に応じて、オンライン開催します。
作成者:高嶋伸雄
お申込み
メール:mai@wadentou.com TEL:090−4975−4000
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2022年12月28日
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