8月11日の第114回『法楽寺わらく読書会』は、
いつもの法楽寺くすのき文庫を離れ、
初めて実践人の家にて行うことができました。
『修身教授録』の第2部・第36講『一日の意味』を
12名(冥界よりご参加の方々3名を含む)で輪読し、感想を共有しました。
人間も五十をすぎてから、
自分の余生の送り方について迷っているようでは、
悲惨と言うてもまだ足りません。
一生を真に充実して生きる道は、
結局今日という一日を、
真に充実して生きる外ないでしょう。
実際一日が一生の縮図です。
では一日を真に充実して生きるには、
一体どうしたらよいかが問題でしょう。
その秘訣として私は、
その日になすべきことは決してこれを明日に延さぬことだと思うのです。
すなわち何よりもまず自分の仕事を果たす。
そしてその上でなおゆとりがあったら、そこで初めて本を読む。
これ実に人生の至楽というものでしょう。
このような森信三先生の言葉に対して、
「成功哲学においても、時間を生かすということが成功の秘訣と語られている。寸暇を惜しむということの大切さを感じた。」
「さまざまな体験を通じ、人生を味わい尽くしたいと考えている。すべての人間は、繋がって存在している。今ここの繋がりを大切にしていきたい。」
「漫然と過ごしている一日もあると思う。一日一日、一時間一時間を大切にしていきたい。」
「今ここがすべてであり、今日一日を最高の一日にしたい、という思いで生きている。」
「学生だけではなく、大人も聞くべき話だと思う。ただ私は、人生には遠回りや寄り道という一見無駄に見えることも大切だと思う。」
「仕事を選ぶ際、自分にしかできないことを選ぶようにしている。他の人にもできることは置いておき、自分がやりたいことをやるという信念を大切にしていきたい。」
などといった意見が出されていました。
続いて、全一学ノートX章『生命の創造』のうち、
「教育と教化」「生命の呼応」のミニ輪読会を行いました。
教育とは、まさに教師の深大な愛情が、
被教育者の心情に浸透遍満して、
そこに眠れる生命の目覚めを招来するの言いでなければなるまい。
教師の側からの愛情による包摂は、
被教育者の側におけるいのちの呼応としてその反応を呼び起こす。
まことに教育作用におけるいのちといのちの交流はかかる「呼応」作用において成立すると言うべきであろう。
今回は、常楽寺の森先生のお墓参りに始まり、
実践人の家見学、読書会、懇親会と盛りだくさんで、
また初めてのご参加の方もおられ、とても充実した一日でした。
次回開催は、以下の通りです。
日時:令和6年9月13日(金)14:30〜16:30
場所:実践人の家
内容:「修身教授録」第2部・第37講「ペスタロッチー」輪読会
「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
参加費:1.000円
※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、
前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
пF090−4975−4000(後藤)
書記:高嶋宣雄
#森信三 #読書会 #立腰 #人生二度なし
2024年08月18日
この記事へのコメント
コメントを書く