早くも立夏まであと半月ほどとなり、
境内には暖かい風が吹く心地良い晩春の読書会となりました。
諸君らが今日たどりつつある道は、
らの自覚の浅深いかんにかかわらず、
とにかく生涯を、国民教育のために生きる道であります。
教育は、次の時代にわれわれに代わって、
この国家をその双肩に担って、
民族の使命を実現してくれるような、
力強い国民を創り出すことの外ないのです。
が同時にこのことは、諸君らの今後の研修の上に、
容易ならざる重荷のかけられていることを意味するわけでもあります。
私もまた諸君らと共に、生を教育に求めつつある一人であります。
すなわちこの二度とない人生において、
自己の魂の道を、教育の世界に求めつつある人間であります。
私はどうしても、この教育という一道に
おいて、真に安心立命のできる境涯に達しなければならぬと思うのです。
このような森信三先生の言葉に対して、
「私は、39年の教職生活を通じて、
『いかに人と人の関係性を良くするか』を伝えてきた。
それは、社会や宇宙の仕組みを教師が伝え、
その中で学生がいかに生きるか、自身の使命を見い出すかという営みでもあった。」
「自宅のプランターにネギを植えると、まずしっかりと根が生えて、力強く育っていくのが分かる。
人間も同じで、教育によってしっかりと根を張ることで、力強い生命力が生まれると思う。」
「この講義のあった昭和12年は日中戦争勃発の年である。
今年2025年を迎え、改めて世界における日本の役割を考えさせられる。
私の息子は小学校の教師でああるが、是非終身教授録を読んで欲しい。」
「『一道において、真に安心立命のできる境涯に達しなければならぬ』とは、
ものすごい言葉である。
お前はその道において安心立命できているか、と問われているように思われる。」
などといった意見が出されていました。
続いて、全一学ノートV章『生命の体系』のうち、
「万有の秩序」のミニ輪読会を行いました。
万有は、それが唯一絶対者の絶対的自己限定による所生存在であり、
またその所統存在である以上、
必然にそれは絶大なる調和的統一にあると言うべきであろう。
けだし宇宙という語そのものがすでに調和を意味し、
各部分の相互制約的、
即ちまた相互互譲的融合を意味するが故である。
次回開催は、以下の通りです。
日時:令和7年5月16日(金)14:00〜16:00
場所:法楽寺くすのき文庫
内容:「修身教授録」第1部・第5講「教育者の道」輪読会 「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
参加費:1.000円
※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。
の中の役に立ちたいと考えている。その時その時に
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
TEL:090−4975−4000(後藤)
書記・進行:高嶋宣雄
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